出雲大社のタブーとは？ご利益はあった？参拝の作法を徹底解説！

「出雲大社の参拝時にやってはいけないことがあるって本当？タブーやご利益、正しい参拝方法について詳しく知っておきたい」

縁結びのご利益を得られるパワースポットとして有名な出雲大社には、いくつかのタブーがあると言われています。

出雲大社へ行きたいと思っている人は、こんな疑問を持っていることでしょう。

• 出雲大社のタブーとは？
• 出雲大社へ行った人にご利益はあった？
• 出雲大社の参拝の作法は？

そこで今回は、出雲大社でタブーとされている行動について詳しく解説していきます。

出雲大社でご利益があった人の体験談や参拝の作法についてもご紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。

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出雲大社のタブーとは？出雲大社参拝の際に避けるべき行動10選

出雲大社のタブーは、端的に言うと神様に対して失礼な行動をとることを指します。

では、具体的にどういった行いがタブーとされているのでしょうか。

出雲大社参拝の際に避けるべき行動としては、以下の10のことが挙げられます。

上記について、それぞれ順に解説していきますので参拝時の参考にしてください。

過度にカジュアルな格好で参拝すること

出雲大社では、過度にカジュアルな格好で参拝するのはタブーです。

一般的に出雲大社はパワースポットとして知られており、中には観光気分で足を運ぶ人も少なくはないでしょう。

しかし、出雲大社に限らず、神社は観光地ではなく「神様の住まい」と考えて服装にも気をつけなくてはいけません。

特に観光しながら参拝にいくときは、「遊びに来た」気分がなかなか抜けていないので注意が必要です。

参拝時は、以下のような格好は避けるよう心掛けましょう。

ラフなファッションといえば、ダメージジーンズやサンダル履きなどが挙げられます。

ミニスカートや胸元の開いたTシャツなどは、露出が多いので避けましょう。

タンクトップやショートパンツなども、避けたほうがいいファッションですね。

どういった目的で行くかは人それぞれ違ってもおかしくありませんが、神聖な場に合った服装を選ぶことはとても大事です。

例えば、目上の人と会うときにはある程度身なりに気をつけますよね。

親戚ではない目上の人の家にいくとき、ダメージジーンズを選ぶ人はいないはずです。

それと同じように、出雲大社へ参拝する際は神様に失礼のない服装を心掛けましょう。

帽子をかぶったまま参拝すること

出雲大社では、帽子をかぶったまま参拝することもタブーとされています。

帽子に関しては、一般社会の中でも以下の通り様々なマナーがありますよね。

参拝は神様に対してご挨拶する意味も含まれているため、帽子を着用したままでは失礼にあたるのです。

どうしても帽子をかぶっておきたい事情がある場合には、もちろん無理してまで脱ぐ必要はありません。

ただし神前で手を合わせるタイミングで、かぶっていたい理由を神様に伝えましょう。

宇迦橋の大鳥居を省略して勢溜の鳥居を通ること

出雲大社に参拝する際は、宇迦橋の大鳥居を省略して勢溜の鳥居を通らないよう心掛けましょう。

出雲大社には大きな鳥居が4つ存在し、その中で宇迦橋の大鳥居が「一の鳥居」、勢溜の鳥居が「二の鳥居」と呼ばれています。

宇迦橋の大鳥居は宇迦橋のたもとに立ち、高さは約20ｍ、色は白とかなり目立つことが特徴的です。

そして宇迦橋の大鳥居は出雲大社において「正門」とされています。

宇迦橋の大鳥居はかなり存在感があるだけでなく、出雲大社の玄関口ともいわれているのです。

出雲大社駅から神社へ向かう場合、勢溜の鳥居から境内に入ってしまいがち。

しかし、正門である宇迦橋の大鳥居を見過ごすのは、正しい参拝方法とは言えません。

人の家を訪ねる際、裏口からは入らないですよね。

宇迦橋の大鳥居を「神様の家の玄関」だと考えると、省略せずきちんと通っておくのがベストな選択でしょう。

参道の端ではなく真ん中を歩くこと

参道の端ではなく真ん中を歩くのは、神様に対して非常に失礼な行動です。

また、出雲大社に限らずどの神社でも、参道の真ん中は「神様が通る道」とされています。

そのため参道を歩く際は、鳥居をくぐったら、参道の左側か右側の端を歩くようにしてください。

また、何か事情があって真ん中を横切らなければいけない場合は、一礼するのが適切な作法です。

何の意味もなく参道の真ん中を歩くのは、神様に対する敬意が全く感じられない行動となってしまいます。

友達と複数で参拝したときなどは、気持ちが緩みがちなので注意したいですね。

しっかりご利益を得るためにも、守るべきマナーといえるでしょう。

お賽銭を乱暴に投げ入れること

神社へ行った時、お賽銭箱にお金を勢いよく投げ入れている人を見かけることは少なくありませんよね。

お賽銭を乱暴に投げ入れるのは、出雲大社では避けるべき行動といわれています。

ただ、お賽銭箱まで物理的な距離感があり、混んでいるときなどは投げ入れるしかないケースもよくあるでしょう。

お賽銭を入れるかは、どのような状況でも心をこめることが大事ですよ。

お賽銭箱が目の前にある場合は、優しく置くようにして納めましょう。

もしも、お賽銭箱が遠い場合は、丁寧な動作で気持ちを込めつつ納めるようにします。

つまり、お賽銭を入れる時は投げ入れる・投げ入れないに関係なく、動作で真心を表現することがポイントです。

投げつけるなど乱暴な納め方は、神様に対する敬意が感じられない行動なので注意しましょう。

注連縄にお賽銭を投げて刺そうとすること

出雲大社には「注連縄にお賽銭を投げて、お金が刺さると願いが叶う」という噂があります。

しかしそれは何の根拠もないデタラメで、なおかつ絶対にやってはいけない行動です。

出雲大社の公式ホームページにも、注連縄についてきちん記載がされています。

「注連縄は神聖なもので、神様が鎮まる神域を示している」と書かれているのです。

つまり注連縄にお賽銭を投げて刺そうとするのは、神様に対して失礼な行為といえます。

注連縄は神様の聖域を結界するもので、たとえお賽銭であっても物を投げ込むのは良くないことなのです。

投げ込むような行動で願いが叶うことは当然ありえないので、絶対にやめておいてくださいね。

また、神社の関係者の方たちにとっても迷惑でしかないので、お賽銭はきちんした丁寧な動作でお賽銭箱に納めましょう。

「お清めの砂」を交換せずただ持ち帰ること

出雲大社の境内にある素鷲社の床下から「お清めの砂」をとりお守りにすると、ご利益を得られるとされています。

しかしお清めの砂は交換が必要で、ただ単に持ち帰ることはタブーとされているのです。

お清めの砂を持ち帰るには、やらなくてはらないことがあります。

まず出雲大社へ参拝する前に、日本海に面する稲佐の浜から砂を持ち帰ることが必要です。

そして、出雲大社へ砂を持ち込み、素鷲社へ納めます。

お清めの砂は稲佐の浜の砂で、同じものと交換しなければ頂くことはできません。

単に持ち帰っただけでは、一切ご利益が得られないでしょう。

普通の神社のように「二礼二拍手一礼」すること

一般的に神社でお参りする際には、「二度礼をして二度拍手をし、最後に一礼する」というのが正しい作法とされていますよね。

しかし出雲大社においては、普通の神社のように「二礼二拍手一礼」することは間違った参拝方法となっています。

どのようにお参りするのが適切かが気になるところですが、出雲大社では、「二礼四拍手一礼」が正しい作法。

実は、昔はどの神社でも「二礼四拍手一礼」が当たり前だったが、今は出雲大社でのみ用いられているのです。

他の神社と同じで「二礼二拍手一礼」してしまわないよう、十分気をつけておく必要があります。

お賽銭を信仰心に見合わない金額にすること

出雲大社で凄いご利益を得られると期待して、高額なお賽銭を収めようと考える人もいるのではないでしょうか。

どれだけ叶えたい願いがあるからといって、信仰心に見合わない金額にする必要はありません。

お賽銭の額を決める際に大切なのは、気持ちを込めて感謝の思いを込めること。

気持ちがこもった金額を納めることが重要であり、たとえ5円でも100円でも感謝の思いが込められていればOKです。

明治時代・大正時代においては、現代の金額に換算すると数万円以上の大金がお賽銭として納められていました。

しかしそれは、現在より人々の信仰心が厚かったからこそです。

また、神様へ感謝の気持ちを込めて納めていたので、見返りを求めていたわけではありません。

信仰心に見合わないお賽銭を用意しても、神様が対価として願いを叶えてくれるわけではないのです。

おみくじを決められた場所ではなく境内の木に結ぶこと

「神社でおみくじを引いたら境内の木に結ぶ」と認識している人は、出雲大社への参拝時には気をつけなくてはいけません。

おみくじを決められた場所ではなく境内の木に結ぶのは、絶対にやってはいけないことだからです。

その理由としては、「出雲大社にある木は神聖である」ことがあります。

出雲大社の境内は全てが神の聖域で、木にも生命が宿っているとされているというのは大きな理由でしょう。

おみくじを結べば、木の生命力が弱ってしまうのです。

出雲大社の中にある木々は、「単なる木」だと軽く考えないことが重要ですよ。

1人くらいいいだろうと結ぶことで、他の人も真似をしてしまいます。

結果的に神聖な場所の樹木を傷つけてしまうので、やらないように注意してくださいね。

もちろんおみくじを結べる場は境内にちゃんと設けられているので、木や別の場所を利用するのはやめておきましょう。

ご利益はあった？すごい？出雲大社参拝でご利益があった人の体験談

「出雲大社へ参拝して、本当にご利益を授かることはできる？」と、半信半疑な人もいることでしょう。

実は、「ご利益があった」「出雲大社のパワーはすごい」という声は、少なくありません。

では、出雲大社参拝でご利益があった人の体験談をいくつか見ていきましょう。

・彼氏ができるようにお願いしたら結婚

「以前友達とお参りして彼氏ができますようにってお願いして、2～3ヶ月後に彼に会い結婚。

お礼参りをずっとしたかったので、実家に帰ったタイミングで両親を連れて行きました。」

引用：Tripadvisor

・彼女と結び付けていただいた

「今の彼女と結び付けていただいたと思っております。

出張で出雲に長期滞在することになって、すぐ近くに出雲大社があるので、お参りに来いというメッセージだと理解しておりました。

それから数ヶ月後に今の彼女と出会うわけです。

ちなみに僕は神社はお願い事をするところではないと思っているので、当時はご挨拶をしに行っただけです。」

引用：Yahoo!知恵袋

・夫婦の両親も出雲大社で祈願していた

「結婚前の両家顔合わせで知ったことですが…

私達夫婦のそれぞれの両親が、偶然にも出雲大社で子供の縁結び祈願をしていたそうです。」

引用：Yahoo!知恵袋

出雲大社は縁結びのご利益で有名ですが、参拝後「本当に良縁に恵まれた」という声は多々見られます。

夫婦それぞれの両親が、出雲大社で縁結びの祈願をしていたという話もパワーを感じますね。

結婚にまで至ったケースもあるため、出雲大社がすごいパワーを持っているのは間違いないと言えるでしょう。

参拝の作法を徹底解説！出雲大社参拝の際気をつけるべきこと

強力なパワーを持つ出雲大社ですが、行けば必ずご利益を得られるというわけではありません。

ご利益を授かるにはタブーとされる行動を控えて、適切な参拝作法を守ることが重要ですよ。

ここでは出雲大社の参拝の作法を、以下の項目別に詳しく紹介していきます。

それぞれ詳しく解説していきますので、参拝前にぜひチェックしておいてくださいね！

出雲大社参拝にふさわしい服装は？

出雲大社には、過度にカジュアルな服装での参拝は向いていません。

神聖な場所への参拝にふさわしいのは、以下のような清潔感のある服装・正装とされています。

基本的にラフなファッションでも誰かに咎められることはありませんが、神様に対して失礼のない服装を選ぶようにしましょう。

先ほどもお話ししたように、ダメージジーンズやTシャツ、タンクトップなどは避けたいですね。

最も良いのはスーツなどのかっちりとした服装ですが、カジュアルに振り切りすぎていなければ普段着でも問題はありません。

かっちりとした服装がない場合、オフィスカジュアルを意識するといいですね。

当然ですが、ビーチサンダルなどのサンダル履きなどは避けるようにしましょう。

正月の三が日などの特別な時期には、特に服装に注意したほうが良いですよ。

カジュアルすぎる服・露出が多い服だと、本殿への入場を断られることがあるそうです。

特に観光で訪れている際は、カジュアルなファッションになりがちなので気を付けるようにしてください。

正しい出雲大社の参拝ルートは？

ここでは、出雲大社の正しい参拝ルートを見ていきましょう。

以下の①～⑫の順序通りに巡っていけば、スムーズに参拝することができますよ。

最初の「宇迦橋の大鳥居」は旧大社駅近くの大きな鳥居で、「一の鳥居」とも呼ばれています。

2番目に巡る「勢溜の鳥居」は「二の鳥居」ともいわれており、最寄駅や駐車場から最も近いところです。

3番目の祓社は拝殿へお参りする前に穢れを清める社となっています。

そして4番目の「松の参道」は松の木が参道の両側に並んでいるところ。

そのあとは手水舎にいきますが、こちらは神様に挨拶する前に手と口を水で清める所です。

省略しないようにしましょう。

そして、このあとお話しする正しい手水舎の使い方にしたがって、手と口を清めてくださいね。

6番目の銅の鳥居は「四の鳥居」と言われていて、神の聖域との境目に立っています。

そして7番目の拝殿は、参拝のメインとなる場で、お祭りや奉納行事も行われていますよ。

八足門はご祭神「大国主大神」を祀る本殿の、目の前にある門です。

9番目の「東十九社」神様のホテルと呼ばれている社になります。

そして10番目の「素鷲社」とは、素戔嗚尊を祀る社です。

11番目の「西十九社」とは、東十九社と同じく、神様のホテルと呼ばれる社。

最後に巡る「神楽殿」とは出雲大社の看板スポットとなっており、結婚式や祈祷が執り行われる場所になっています。

正しい手水舎の使い方は？

出雲大社で拝殿へお参りする前に、必ず手水舎でしっかり手・口を清めましょう。

ここでは、手水舎の使い方の正しい手順を紹介していきますので、ぜひ役立ててくださいね。

①～⑥までの工程を、一杯の水で行うことがポイントですよ。

何杯もすくって手や口をすすがないようにしてくださいね。

また、口をすすぐ時に柄杓から直接水を含むのは良くないので、必ず手から口へ運ぶようにしましょう。

お参りの際は必ず「二礼四拍手一礼」

拝殿へと進みお参りをする際には、必ず「二礼四拍手一礼」を守りましょう。

神社では「二礼二拍手一礼」が主流となっていますが、出雲大社においては「二礼四拍手一礼」が正しいお参りの作法です。

他の神社とは異なるやり方ですが、手順は以下の通り非常にシンプルですよ。

ただし5月14日に執り行われる例祭日の時だけは、「二礼八拍手一礼」が正しいお参りの作法となるので、注意してくださいね。

正しい「お清めの砂」の頂き方は？

ここでは、出雲大社で「お清めの砂」をお守りとして頂く方法について、詳しく紹介していきますね。

まず、出雲大社から歩いて15分程の場所にある「稲佐の浜」へ行きます。

行く前に、ファスナーがついた丈夫なビニール袋や容器を用意しておくといいでしょう。

浜に到着したら、頑丈なビニール袋や容器に稲佐の浜の砂を入れて、出雲大社へ持ち込みます。

素鷲社に置いてある木箱に、稲佐の浜から持ってきた砂を入れましょう。

そして、代わりにお清めの砂を頂いてください。

お清めの砂を持ち帰るには、稲佐の浜の砂との交換が条件となっています。

稲佐の浜は出雲大社からそう離れておらず徒歩でも行ける距離なので、ぜひ参拝前に足を運んでみましょう。

覚えておくべき御祭神の知識

出雲大社へ参拝するのであれば、祀られている御祭神についてもある程度は覚えておきましょう。

では、覚えておくべき御祭神の知識をまとめておきますね。

大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）は日本神話に登場する神様で、「日本を創った神」と言われる偉大な存在です。

現在では縁結びの神と信じられていて、多くの人がそのご利益を得るため出雲大社へ足を運んでいます。

また、大国主大神が結ぶ縁は、異性間だけでなく広範囲に渡るのが特徴的です。

国を創ってからこれまでに、ずっと様々な縁を結び続けてきた神様が存在する出雲神社は、まさに最強のパワースポットといえるでしょう。

まとめ

今回は、出雲大社のタブーや参拝の正しい作法を徹底解説し、ご利益についても解説してきました。

記事のまとめは次の通りです。

出雲大社は日本のパワースポットとしてかなり有名で、連日多くの参拝者が縁結びのご利益を得るため足を運んでいます。

そのため、単なる観光地のようにも思われがちですが、神様に対して失礼に値する行動は控えなければいけません。

ラフなファッションや露出が多い服など過度にカジュアルな恰好での参拝は避け、帽子も必ずとるようにしましょう。

神様が通る道とされる参道の真ん中を歩いたり、お賽銭を丁寧な動作で納めずに、乱暴に投げ入れたりする行為も避けるべきです。

「注連縄にお賽銭を投げて、お金が刺さると願いが叶う」という間違ったジンクスを鵜呑みにして実行するのもNGですよ。

ほかにも、稲佐の浜の砂と「お清めの砂」を交換せずに持ち帰ったり、「二礼二拍手一礼」したりしないように注意したいところ。

出雲大社へ参拝したことでご利益を授かり、「恋人ができた」「結婚できた」という人は多数存在するようです。

これは、神様に失礼のないよう行動したからこそ、良縁を結ぶことができたと考えられます。

出雲神社へ参拝する際は正しい作法を守り、それと同時にタブーを避けることもしっかり意識しましょう！